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 先日、テレビで観たWBC女子ライトフライ級のタイトルマッチでのこと。日本人選手との激しい殴り合いの末、タイ人が勝利しました。「この女の子が囚人!?」驚いたことは、その子が服役中の受刑者ということでした。タイトルを獲ったことで恩赦により出所できるという彼女は、初の囚人世界チャンピオンとしてギネスブックにも載るそうです。対戦後のインタビューで、自分のことを"ヌー"(私)と言ってニコニコ笑う彼女。このタイ語は子供が使う言葉です。彼女の子供のような純粋な笑顔に感動したクンは、一度会ってみたい!と思い、取材を申し込んだのです。

 初めて訪れる場所。そこは女性だけの麻薬犯罪者の施設でした。彼女は思ったより小柄で、少し恥ずかしそうにしている。名前はシリポーン・タゥビスック(リングネーム:センムサン・ソー・シリポン・ジム)、ニックネームはソム(みかん)。1983年生まれ。小さい頃に両親を亡くし、おばあさんと貧しい暮らしのなかで育ちました。少し大きくなった頃、友達の仲間に入るため麻薬に手を出してしまったそうです。その後、麻薬はやめたのですが、売人となり17歳で逮捕され、懲役10年の服役中です。

 世界チャンピオンになったから出所できるのでしょ? すると、ソムは「施設からは出られるようになったけど、後1年半くらいは、この刑務所の理事長で、同敷地内のボクシングジムのシリポン会長の家で過ごし、毎日の行動を報告しないといけない」と言う。また「時間があればおばあさんに会いに行きたいな」とも話してくれました。

 試合の記録は? デビュー戦の相手は、違う刑務所の受刑者で、もの凄く緊張して、怖くて負けると思ったのですが、4ラウンドを判定で勝ちました。小さい試合は数えてませんが、大きい試合は過去7回経験していて、そのうちの2回は日本人とです。去年のナカノ戦は、2ポイント差の判定で負けてしまったのですが、今までで一番痛かった。実はその時、減量で全然パワーが出なかったのです。最近だと対ミヤノ・アヤカ(宮野綾香)戦を判定で勝ちチャンピオンになりました。この時はあまり自信がなかったのですが、試合が始まり、聞こえて来る声援を聞き、みんなを悲しませてはいけないと思い頑張りました。普段の練習は午前9.00から11.00までと、午後13.00から15.00まで、刑務所内のソー・シリポン・ボクシングジムでしています。練習生は全部で27人、一緒に練習をして、教えたりもしています。

 世界チャンピオンになってからは、元WBAバンタム級チャンピオンのカオコーさんがトレーナーについてくれました。カオコーさんには、主に技術面を教えてもらっていると言う。また双子の弟のカオサイさんも有名で、負け知らずだった元世界チャンピオン。ソムの最も尊敬する人だそうです。

 8月15日に決まった初のタイトル防衛戦の相手は、また日本人!ソムのチャンピオンベルトを狙って日本からやって来ます。初防衛なるかソム?!カオコー・トレーナーが言う「ソムはパンチ力があるし、練習も一生懸命する。何より心が強いから大丈夫だろう」と。


 彼女との1時間半、ちょっと恥ずかしがり屋のようで、最初はあまり話してくれなかったのですが。時間が経ち慣れてくると、いろんなことを話してくれました。今は何でも興味がありそうです。ただ外の世界を知らないから、クンは彼女のことがちょっと心配。その日クンが書類入れるために持っていたミッキーマウスの描かれたファイルを、欲しそうにしていたので、それを彼女にあげると、彼女はミッキーにキスをし、無邪気に喜んでいる笑顔が印象的でした。その時の彼女の微笑みと目は、まるで子供のように純粋でした。

 最後にクンは必ずリングサイドの一番前で応援に行くねと約束をして別れました。皆さんも是非、ソム選手に大きな声援を!

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